2009年06月19日

結局変わっていない日本代表【豪2−1日】


2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)アジア最終予選・グループA、オーストラリア対日本。試合は日本が1-2でオーストラリアに敗れ、グループ2位で予選を終えた

すでにW杯出場を決めている日本代表だが、1位通過をかけて因縁のオーストラリアとアウェー戦を戦った。しかし、結果はドイツでのリプレイを見るような、先制点を取っていながらの逆転による敗戦という非常に残念なものだった。

日本は中村俊輔や長谷部を欠いているとはいえ、相手も同様に主力を欠いており、言い訳は出来ない状況だ。

4年前の反省の上に立ってチーム作りをしていれば、今回のような結果にはならないのではないかと思うのだが、W杯を決めた後の試合だけに、岡田監督がどれほど勝ちにこだわっていたのかは不明だ。何が何でも勝つというほど強い気持ちでは無かったのではないだろうか。

ここまでのチーム作りにおいて、個人的にもっとも失敗だったと感じたのは、CBのバックアッパーをまったく用意していなかった事だ。
今回、中澤が体調不良で出場出来なかったが、代わりに出場したのは阿部だった。しかし、結果的にこれが失敗で、どうしてCBが専門の選手を連れて行きながら使わないのか?疑問だった。

また、ここ数試合を見た限りでは、チームは後半に失速するケースが多く、その原因の一つとして前半から闇雲に行われるプレスがあるような気がする。もう少し効率よくやらないと後半までスタミナが持たないのではないだろうか。

負けた後のインタビューで本音を言うことは無いのかもしれないが、岡田監督が現状のままでそれほど問題ないと考えているとしたら、W杯ベスト4など期待は薄いと言わざるを得ない。

ジーコジャパンと岡田ジャパン。岡田ジャパンの方が優れていると自信を持って答えられる人はどれほどいるだろうか?
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2008年10月18日

危機感が薄い岡田監督

今日は職場(本屋)の棚卸しで徹夜になるので(とはいっても、棚卸し業者がカウントして、私はただ終わるのを待っているだけなのだが・・・)、非常に時間があるので久しぶりにブログの更新してみる事にした。

やはり書きたい事は日本代表についてなのだが、W杯最終予選が始まってからの日本代表について書いてみる。


現在の所、初戦のバーレーン戦(アウェー)を3−2で勝利、第2戦のウズベキスタン戦(ホーム)を1−1引き分けという成績なのだが、まだ負けていないという事でそれほど大きな批判はされていない。

アウェーでの勝利については結果としては良いと思うが、やはり終盤に取られた2失点を見逃すことは出来ない。

攻撃的に行く場面での失点なら仕方ないと思うが、この試合では3点先行した後での2失点であり、無難に試合を終わらすことが出来ない守備の危うさを露呈したと言える。

攻撃的な意識の強い闘莉王という選手がいることが、守備の綻びとなっているような気がする。
闘莉王の能力に疑いの余地はないが、チョットした気の緩みや集中力の欠如、守備と攻撃の意識の切り替えなどはもう少し直していかないと今後も同じ様な事が起こるのではないだろうか。


グループ最下位のウズベキスタンをホームに迎えての第2戦は、何が何でも勝利するべき試合だったと思う。

岡田監督が目指しているサッカーは高い位置でのプレッシングからボールを奪取して素早い攻撃に転じていくサッカーだと思うが、そのやり方自体は否定されるものではないだろう。
しかし、メンバー構成についてはかなり疑問に感じる。

新しい選手や若い選手を使う事が悪いとは言えないが、しかし急ぎすぎているような印象を受ける。香川、岡崎、興梠、彼らは現時点で巻や佐藤(寿)を越えていると言えるのだろうか?。

経験よりも将来性という不確かなものに頼りすぎてはいないだろうか?

またこの試合でも得点が欲しい終盤をパワープレーに賭けていたが、稲本という攻撃力のあるMFを途中投入しておきながら、DFである闘莉王が前線に上がりっぱなしになり、結果稲本が守備をしなければならないという非効率的な攻めになっていたのが気になった。

チームとしてこの戦い方を選択したのか、闘莉王の独断でこの様になったのかは判らないが、これもパワープレーという不確かな攻め方に頼りすぎているギャンブル的な采配の結果と言えるのではないだろうか。


岡田監督は今後の試合に進退をかけて臨む心構えの様だが、私としては今回のウズベキスタン相手のホーム引き分けという結果は、更迭されてもおかしくない結果ではないかと思っている。

勝ち点だけで考えればまだまだ悲観するようなものでは無いが、ホームでグループ最下位の相手だからといって新戦力を3人も試しているような危機感の薄い監督では、今後も取りこぼす試合が出てくるのではないだろうか。

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2008年08月11日

世界は遙か彼方に − 北京五輪総括



信じたくないが、日本と世界の差は、もはや埋めようの無いほど開いてしまったと思い知らされた大会だった。

ほとんどすべての面で世界との差を痛感した大会となったが、その中でも判断の遅さは致命的で、この部分が劣るためにすべてがうまくいかない様に感じられる。

相手のプレッシャーがキツイとか、ピッチがデコボコでボールのコントロールが難しいとか判断を遅らせる要因が多々あるのは事実だが、対戦国にはその影響がさほど大きく感じられないのは、やはり色々な環境や状況に対応するための経験や準備が日本には足りないという事なのだろう。

ボールを受けても止めるまでに時間がかかる。ボールの受け手を捜すのに時間がかかる。ボールの受け手は良いポジションを探すのに時間がかかる・・・。

日本のような状態の良いピッチならもっと良いサッカーが出来るのは判かっているが、最高の状況や最高の状態の自分しかイメージ出来ない今の日本代表では世界を驚かせる事など永遠に不可能だろう。


また、終わったことを蒸し返しても仕方が無いのかもしれないが、OA枠も含めて選手選考はこれでベストだったのかも疑問が残った。

『チームに軸がなかった。アントラーズだと満男(小笠原)さんとか、ガンバならヤットさん(遠藤)とかいるでしょ。自分も含めて、(軸になる選手が)出てこなきゃいけなかったのに、いなかった。』

A代表でも活躍する鹿島の内田はチームをコントロール出来る選手の不在を敗因の一つに挙げたが、私も同じような感想を持った。

一人のスペシャルな選手に頼るようなサッカーは時代遅れなのかもしれないが、ピンチの状況でチームを落ち着かせる事ができる選手はチームに必要だろう。

チームがうまくいかない時間帯を乗り切ったり、打開する為には技術・メンタルともに優れるリーダー的な資質の選手の存在は必要不可欠だ。特に日本のような力の劣るチームでは。

個人的には柏木か梅崎は残すべきだったと思うし、大久保・遠藤がダメでもDF・GK含めてOA枠は使うべきだったと思っている。

多くの反省点が浮き彫りになったという点では意味のある大会だったが、それを今後に生かせるかが日本サッカーの浮沈を握っていると言う事を関係者はもう一度肝に銘じるべきだろう。


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2008年07月14日

五輪をどう捉えるか−OA枠の重要度

反町監督率いるサッカー五輪代表チームは、3人まで使えるオーバーエイジ枠をひとつも使わずに本戦を戦う事になるらしい。

今までの報道によると、神戸の大久保(FW)とG大阪の遠藤(MF)の二人をOA枠として考えていたようだが、大久保はチームからの召集拒否、遠藤はウィルス感染症により入院後正式に辞退となった。

五輪代表がOA枠を使いたい理由は、現在のチームの足りない部分を補う事が最大の理由だろう。得点力不足と言われるFWの補強と、チームのリズムを変えられるMFの補強が最大の理由だ。

また、遠藤にはFK、PKという武器もあり、特に何度かPK戦で苦い経験をしている五輪チームには経験豊富な遠藤は喉から手が出るほどほしい選手だったのだろう。

しかし、その二人が召集不可能となっただけで、他の選手を呼ばずにU23メンバーのみで本戦に向うのは正しい選択なのだろうか?

五輪本戦の位置づけが、U23による五輪出場権獲得の御褒美ならば、それも良いだろう。より多くの若い選手に経験を積ませる事も出来るし、それなりに意味もある。

しかし、他国の取組み方を見れば、決してサッカー強国ではない日本がその様な姿勢で臨むべき大会では無い様に感じられる。

近年サッカー強国の、主要選手の低年齢化はかなり進んでいる。アルゼンチンなどはメッシ、アグエロなど欧州リーグで活躍するU23選手をズラリと揃えた上にOA枠でリケルメなど3つの枠をすべて使うらしい。

ブラジルもロナウジーニョが出場するかもしれないと話題になっている。

日本もOA枠にA代表選手を入れれば飛躍的に強くなるとは限らないが、それでも2年後のW杯を見据えた選手選考は絶対に必要だと思うのだ。

私が考える日本にとっての五輪の位置づけは、2年後のW杯のための公式大会といったものだ。ここで戦った選手の多くが、この大会の経験をそのまま2年後のW杯へ持っていく様なそんな大会であってほしい。

だから、選手選考も五輪メンバー中心でそこにOAを足していくイメージではなく、A代表に五輪メンバーを足していき、最終的にOA枠選手が3人までに減っている様な選手構成になる様に考えてほしいと思っている。

そう考えると、遠藤・大久保が出られないからといって、その穴をU23の選手で埋めて、最終的にすべての選手が23歳以下になるという事はありえないと思うのだ。

遠藤・大久保以外の、23歳以上のA代表選手の中には、かなりの確率でW杯メンバーに残るだろうという選手が多数いる。それらの選手にOA枠による五輪大会出場を経験させる事は非常に重要なことではないだろうか?

それが、2年後の最強チームを考える上でもっとも良い方法だと思うのだが。


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2008年06月23日

日本3次予選グループ1位で最終予選へ



■グループ1位で最終予選へ

2010年南アフリカW杯出場を目指す、サッカー日本代表が3次予選最終戦のバーレーン戦(ホーム)を1−0勝利で飾りグループ1位での最終予選進出を決めた。

岡田監督曰く「屈辱的な敗戦」と語ったアウェーバーレーン戦の借りを返す為の試合でもあり、すでに最終予選突破が決まっているにも関わらず全力で勝ちに行く真剣勝負の場となった。

あの敗戦以降の日本代表は、本来の繋ぐサッカーを徹底し、ある程度の結果を残せるようなチームになってきた。これをチームの成長と岡田監督はとらえている様だがチームは本当に成長しているのだろうか?。


■アウェー・バーレーン戦以降の岡田ジャパン

3月26日アウェー・バーレーン戦以降の日本代表のスケジュールと結果は以下のようなものだった。

・5/25 コートジボアール(キリンカップ・ホーム)
☆結果【1−0勝利】

・5/27 パラグアイ(キリンカップ・ホーム)
☆【0−0引き分け】

・6/ 2 オマーン(W杯3次・ホーム)
☆【3−0勝利】

・6/ 7 オマーン(W杯3次・アウェー)
☆【1−1引き分け】

・6/14 タイ(W杯3次・アウェー)
☆【3−0勝利】

・6/22 バーレーン(W杯3次・ホーム)
☆【1−0勝利】

 
6戦負けなし、4勝2分、3点以上取って勝ったゲームが2試合と数字の上では上々の結果を残している様に見える。

しかし、チーム構成・試合内容・相手の状態などを考えると、額面通りには受け取れない事が分かってくる。


■オシム色からの脱却

”屈辱的な敗戦”後の初戦となったのは、強豪国のコートジボアールだったが、岡田監督にしてみたら急速に衰えた求心力回復に勝利がほしい試合だっただろう。

オシムからの脱却・岡田流を宣言した後のゲームでもあり、メンバーもオシムチルドレンと呼ばれた羽生・山岸から、玉田・香川・長友などの新しい戦力に切り替えた。
また、海外組として松井・長谷部・中村を招集。中村は初戦には間に合わなかったが、松井・長谷部は先発で起用した。

また、このゲームで見逃せない要素は、キリンカップの初戦がコートジボアール対パラグアイという日本以外のゲームで開催された影響で、コートジボアールは中1日という強行日程での日本戦だったという事実である。

名前の上では強豪国であるコートジボアールも1.5軍程度のメンバーでかつ、この試合日程では、その力の半分も出せなかっただろう。つまり、日本にとっては限りなく勝利できる可能性を高めた上での強豪国との試合だったのである。

結果、強豪国に勝利。しかも前回の最悪のイメージとの落差から逆に好印象を得られるという結果を得たのである。

また、オシム色の強いチームでの惨敗から、岡田色のチームでの勝利であり、影響力の強かったオシムからの脱却も同時に得ようとする意図も感じられた。それは、次のパラグアイ戦で決定的となった。


パラグアイ戦では、逆にオシム色を意識させるようなメンバー構成となった。DFに阿部、MFに鈴木・中村(俊)、FWに巻を起用したが結果としては0−0での引き分けとなり前回のメンバーよりもネガティブな印象を残したはずだ。一般的なイメージではコートジボアールよりも弱いパラグアイに引き分けたオシム色の強いチームと言うことになり、岡田色の強いチームの方が良いチームと思った人もいたのではないだろうか。

パラグアイ戦の後の記者会見で岡田監督は以下のように答えている。
−−−先日のコートジボワール戦とはタイプの違う試合に見えたが意図通りだったか?

 今日のメンバーだと、こうなる危険性は十分あるだろうと。ただ、一度やってみないと分からないということでトライしました。その中で見えてきたことがあったので、自分としては良かったです。


このコメントを見た時に私が感じたのは、「オシムサッカーではあまり良い結果が出ない」と思わせる為の情報操作ではないのか?という事だった。

日本よりも休養期間が長い、ベストに近いパラグアイが相手では、コートジボアール戦のメンバーで戦ったとしても結果はそれほど変わらなかっただろう。


■日本代表は成長しているのか?

その後のゲームはW杯予選という真剣勝負の場なので、ここでの結果が今の日本代表の実力を反映しているものだと思う。

タイ級のチームならアウェーでも3点とれる。オマーン級のチームならホームでは3点とれるがアウェーではそれほど点はとれない。バーレーン級のチームではホームでもラッキーな1点しかとれない。

それが今の日本代表の実力だ。これは過去の日本代表とほとんど変わらない実力と言えるのではないだろうか。

また注意しなければいけないのは得点パターンのほとんどがセットプレーからのもので、最終予選やW杯本戦でどの程度期待できるか分からないという点だ。

数字だけで判断すると、今後のチーム作りを誤る可能性が高くなる。
今の日本代表はそういう危うい土台の上に成り立っているのだ。


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posted by Ryon at 11:34| Comment(3) | TrackBack(1) | 日本代表2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月31日

もう一度問う「これがベストの選択か? オシム後任岡田氏へ」


「これからはおれのやり方でやる。
(敗戦は)高い授業料だったが、これで吹っ切れた」
「劇的に何かを変えるのはリスクが大きかった。
我慢してきたこともいろいろあった」
「人につくようなディフェンスは本来、ぼくはやっていなかった」

バーレーン戦後の岡田日本代表監督の言葉である。

正直、オシムから岡田監督に代わった時、自分の中ではかなり優先順位の低い選択肢だと思っていた。その理由としては、そのサッカースタイルがオシムが目指していたと思われるスタイルとはかけ離れていると感じていたからだ。たとえリーグでの優勝経験や代表監督の経験があったとしてもだ。

しかし、岡田武史が監督業から離れている間にも世界のサッカーは変化しており、その間に解説などをしながら、外からサッカーを見てきただろう岡田氏も当然変化しているはずという”ささやかな希望”が、岡田監督誕生を容認する希望のようなものだった。

オシム監督の後任が岡田監督に決まったとき、小野剛技術委員長はその理由を、@オシム監督の土台を大切にそこから積み上げられる人物、A強力な求心力、リーダーシップを持っていること、Bコミュニケーションがとれること、の3点とした。

しかし、バーレーン戦を見た後で、またその後のコメントを聞いた後でこれら3つの条件を一つでも満たしていると言えるだろうか?

日本代表を応援するサッカーファンはみな日本の勝利を切望している事は間違いない。しかし、それと同じくらい「オシムが目指した日本化された日本代表」が見たかったと思うのだ。

たしかに岡田監督が就任当初語った「オシムのサッカーはオシムにしかできない」は間違いではない。しかし、そのオシムのコンセプトやエッセンスを継承せず、放棄し、完全に岡田色を全面的に押し出すというやり方は政治家で言えば公約違反のようなものではないのか?

私は11/28に書いた「これがベストの選択か? オシム後任岡田氏へ」の中で、オシムと同等の経験を持つ外国人監督に変える事を主張した。オシムに復帰の可能性があるなら反町監督や大熊コーチの内部昇格の方がまだ良いと思っていた。

バーレーン戦の翌日、U23日本代表チームはアンゴラA代表を相手に良いサッカーを展開した。そのサッカーの中にオシムサッカーの片鱗を感じた人もかなりいたのではないだろうか?。

正直なところ、バーレーン戦のような内容は2度と見たくないし、また過去の岡田サッカーのような堅実なカウンターサッカーも見たくない。今後のスケジュールでは6月までW杯予選は無く、その期間でA代表の岡田化は進むものと思われる。しかしその結果が日本化の後退であった場合、もはや取り返すことが困難になる可能性もある。

私は、5月に予定されているキリンカップの内容によっては岡田監督の更迭を考え、反町監督の兼任にするべきと考える。そうすればU23とA代表の融合がスムーズに進み、オリンピックでのオーバーエージの融合もスムーズに解決できる可能性がある。それらはオリンピックでの好成績と、オシムの考えた日本化により近い進化となる気がするのだ。(更に何らかの形でのオシム復帰の可能性を残す事にもなる)

ブラジルではA代表監督のドゥンガが五輪代表監督も兼任しているし、過去には日本でもトルシエ監督が同じ事をやっていた。
決してあり得ないという話ではないだろう。


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