2007年09月02日

アジアカップは正しかったか?

number 686号に載っているDF中澤祐二のインタビュー記事を読んでいて、先日のアジアカップでの日本代表の参加姿勢が本当に正しかったのかについて、少し考えさせられた。

最終的に4位に終わったアジアカップだったが、私としては結果よりも内容という考え方を支持した事もあり、あの結果についてはあまり悲観してはいなかった。むしろ、ボール支配率で圧倒し常に主導権を握ることができた部分において、チームのベースとなる部分の完成度は順調に上がってきていると感じていた。

闘莉王のいないDF陣とフィニッシュの精度についてはかなり問題があったが、その点についてはある程度予想できた事なので、その部分がその後のカメルーン戦である程度修正できている事で、ここまでの強化プランも、これからのプランも計画通りに進んでいると感じられる。

アジアカップまででやりたかった事は、例えばケーキに例えるとスポンジ部分をどれだけおいしくできるか、そのスポンジ部分の味だけで他国のケーキにどこまで迫れるか?という事を試したのだろう。

しかし、闘莉王という良い素材を事前に欠き(これはスポンジ部分の重要な素材だ)、クリーム(どのような攻撃を仕掛けるか?)をどのような味にするかを決めずに、高原という今、日本でもっともおいしいイチゴの味に頼った戦い方は、絶対に勝つという強い意志を持ったものでは無かった。

話が横にそれてしまったが、中澤祐二はアジアカップでの優勝を心から望んでいた。そしてコンフェデでの真剣勝負を望んでいた。

アジアカップでの日本代表の戦い方や、ここまでの方向性にはある程度満足しているようだが、頭では納得しているが気持ちの面での割り切れ無さが感じられた。

チーム内の雰囲気が大人しく、黙々とこなしているという印象。経験のある選手が盛り上げようとしてもチーム全体が盛り上がらないジレンマ。ロジックを重視するオシムサッカーではあまり重要視されていない様に感じられる気持ちの面でのチームの一体感の無さがどうしても引っかかっているようだった。

現在の日本代表メンバーにはアテネ世代がかなりの数含まれている。阿部・駒野・鈴木・闘莉王・今野・・・彼等はアジアで優勝するという経験をしていない。五輪本戦出場はしているが、そこでも満足できる結果を残していない。駒野はW杯にも出場したがそこでも満足できる結果は残せていない。

中澤祐二が語る、大人しいメンバーが誰なのかは判らないが、ロジックだけではなく、気持ちが勝負を決める事があるという事を経験で知っている選手達はきっとこれからも声を出して行くのだろう。

このnumberで鈴木啓太は「負けた試合から得るものは大きい」と言った。しかし彼等には勝った経験が無いのだという事を忘れないで欲しい。中澤祐二の言葉からは「優勝から得られるものもまた大きい」のだという事を感じてほしい。

正しい答えなど無いのだろうが、勝者のメンタリティを身につけさせるために、がむしゃらに勝ちに行くという選択肢もありだったのかもしれないと今は感じている。


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posted by Ryon at 09:58| Comment(6) | TrackBack(0) | 日本代表2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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