■グループ1位で最終予選へ
2010年南アフリカW杯出場を目指す、サッカー日本代表が3次予選最終戦のバーレーン戦(ホーム)を1−0勝利で飾りグループ1位での最終予選進出を決めた。
岡田監督曰く「屈辱的な敗戦」と語ったアウェーバーレーン戦の借りを返す為の試合でもあり、すでに最終予選突破が決まっているにも関わらず全力で勝ちに行く真剣勝負の場となった。
あの敗戦以降の日本代表は、本来の繋ぐサッカーを徹底し、ある程度の結果を残せるようなチームになってきた。これをチームの成長と岡田監督はとらえている様だがチームは本当に成長しているのだろうか?。
■アウェー・バーレーン戦以降の岡田ジャパン
3月26日アウェー・バーレーン戦以降の日本代表のスケジュールと結果は以下のようなものだった。
・5/25 コートジボアール(キリンカップ・ホーム)
☆結果【1−0勝利】
・5/27 パラグアイ(キリンカップ・ホーム)
☆【0−0引き分け】
・6/ 2 オマーン(W杯3次・ホーム)
☆【3−0勝利】
・6/ 7 オマーン(W杯3次・アウェー)
☆【1−1引き分け】
・6/14 タイ(W杯3次・アウェー)
☆【3−0勝利】
・6/22 バーレーン(W杯3次・ホーム)
☆【1−0勝利】
6戦負けなし、4勝2分、3点以上取って勝ったゲームが2試合と数字の上では上々の結果を残している様に見える。
しかし、チーム構成・試合内容・相手の状態などを考えると、額面通りには受け取れない事が分かってくる。
■オシム色からの脱却
”屈辱的な敗戦”後の初戦となったのは、強豪国のコートジボアールだったが、岡田監督にしてみたら急速に衰えた求心力回復に勝利がほしい試合だっただろう。
オシムからの脱却・岡田流を宣言した後のゲームでもあり、メンバーもオシムチルドレンと呼ばれた羽生・山岸から、玉田・香川・長友などの新しい戦力に切り替えた。
また、海外組として松井・長谷部・中村を招集。中村は初戦には間に合わなかったが、松井・長谷部は先発で起用した。
また、このゲームで見逃せない要素は、キリンカップの初戦がコートジボアール対パラグアイという日本以外のゲームで開催された影響で、コートジボアールは中1日という強行日程での日本戦だったという事実である。
名前の上では強豪国であるコートジボアールも1.5軍程度のメンバーでかつ、この試合日程では、その力の半分も出せなかっただろう。つまり、日本にとっては限りなく勝利できる可能性を高めた上での強豪国との試合だったのである。
結果、強豪国に勝利。しかも前回の最悪のイメージとの落差から逆に好印象を得られるという結果を得たのである。
また、オシム色の強いチームでの惨敗から、岡田色のチームでの勝利であり、影響力の強かったオシムからの脱却も同時に得ようとする意図も感じられた。それは、次のパラグアイ戦で決定的となった。
パラグアイ戦では、逆にオシム色を意識させるようなメンバー構成となった。DFに阿部、MFに鈴木・中村(俊)、FWに巻を起用したが結果としては0−0での引き分けとなり前回のメンバーよりもネガティブな印象を残したはずだ。一般的なイメージではコートジボアールよりも弱いパラグアイに引き分けたオシム色の強いチームと言うことになり、岡田色の強いチームの方が良いチームと思った人もいたのではないだろうか。
パラグアイ戦の後の記者会見で岡田監督は以下のように答えている。
−−−先日のコートジボワール戦とはタイプの違う試合に見えたが意図通りだったか?
今日のメンバーだと、こうなる危険性は十分あるだろうと。ただ、一度やってみないと分からないということでトライしました。その中で見えてきたことがあったので、自分としては良かったです。
このコメントを見た時に私が感じたのは、「オシムサッカーではあまり良い結果が出ない」と思わせる為の情報操作ではないのか?という事だった。
日本よりも休養期間が長い、ベストに近いパラグアイが相手では、コートジボアール戦のメンバーで戦ったとしても結果はそれほど変わらなかっただろう。
■日本代表は成長しているのか?
その後のゲームはW杯予選という真剣勝負の場なので、ここでの結果が今の日本代表の実力を反映しているものだと思う。
タイ級のチームならアウェーでも3点とれる。オマーン級のチームならホームでは3点とれるがアウェーではそれほど点はとれない。バーレーン級のチームではホームでもラッキーな1点しかとれない。
それが今の日本代表の実力だ。これは過去の日本代表とほとんど変わらない実力と言えるのではないだろうか。
また注意しなければいけないのは得点パターンのほとんどがセットプレーからのもので、最終予選やW杯本戦でどの程度期待できるか分からないという点だ。
数字だけで判断すると、今後のチーム作りを誤る可能性が高くなる。
今の日本代表はそういう危うい土台の上に成り立っているのだ。
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代表についてはどうフォローしてよいか分かりません。
ただ誰が監督になっても流れの中から点は取れる気がしません。
私の好きなロシア代表と比較すると、ミスがないです。
ロシアの選手は平気で無茶なパスを出し、無茶なシュートをはずします。でもこれはチャレンジしているということ。
どんどんパスを出すから周りも走るし、チャンスも増える。ドンドン撃つからチャンスで反応できる。
日本人はボールを大切にします。とてもいいことです。
ミスに気をつけます。とてもいいことです。
でもパスミスをすると下手くそ、技術のない選手といわれ、絶好機でミスをするとQBKとか言われる。
これでは、ゴールに向かえないし、シュートも打てないでしょう。
ミスは「経験」を積むことで減りますから。
アタッカーがいないのが気になりましたが。
山瀬のところに大久保を入れていれば巻の落としも生きたでしょうし。
ボールを大切にするスタイルを長所にするなら、ピッチの横幅を広く使ったポゼッションサッカーが最適なのは明白です。
縦に責めるサッカーで勝つだけの大胆さとスピードは日本人にありません。人もボールも動くサッカーも履き違えると首を絞めることになるでしょう。
でも、代表のサッカーを批判する意義は感じません。成長することが大切だと思います。
監督がよくて勝っても去ったら終わりでは、むなしいですから。
コメントありがとうございます。
私は選手は一生懸命プレーしていると思っていますが、ここまでの岡田監督のメンバーの選び方や、戦い方などには”日本を強くする”以外の意図も感じてしまうのです。
もしかすると、”岡田監督が”と言うよりも、岡田監督を選んだサッカー協会や川淵Cの思惑なのかもしれませんが・・・。
政治的(?)な思惑などが介入しない、純粋で直向きな日本代表を応援したいです。そういう意味で若干批判的な文章になっているのかもしれません。
現在の日本代表のサッカーについては、ドイツW杯での失敗から考えれば、正当な進化をしていると感じる部分もあります。
守備システムの再構築や、高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターなど理論的には日本人に合いそうなサッカーだと感じます。
しかし、当たり前過ぎて不安も感じます。
オシムが指導していた時には常に予想を超える何かが感じられていただけに、物足りなさがついて回ります。
”世界を驚かせる日本代表”はこの道の先にあるのでしょうか?