2006年05月17日

日本のスタイル

当たり前の話ではあるが、現在書店に並ぶサッカー雑誌は、W杯特集のオンパレードだ。

書店に務めているサッカーファンの私には非常に目の毒で、毎日毎日新しいサッカー雑誌を買って帰る羽目になってしまう。
どの雑誌にも似たようなことが書いてあるのだが、ついつい買ってしまい、部屋には雑誌の山ができあがる。そして奥さんには、白い目で見られてしまうのだ・・。

■世界は日本をどう見ているのか?

そんな雑誌の記事で、最近特に気になったものを紹介したいのだが、その一つが『週刊サッカーダイジェストNo.838(5/23号)』の”日本はドイツで勝てますか?”という記事だ。
これは、W杯出場国の記者から日本に関するアンケートを取るというものなのだが、ここから、世界から見た日本のイメージが見えてくる。

”日本の長所は何だと思いますか?”という設問に対する答え(複数回答)では、

●規律(16人)
●テクニック(16人)
●スピード(12人)
●精神力(11人)
●中盤の構成力(9人)
●運動量(9人)
●その他(2人)

という回答になった。

項目を見れば、すべて予想の範疇ではあるが、回答人数に注目すると、より詳しく見えてくる。やはり組織的で技術があり、スピードに優れる国だと他国からは見られているようだ。

その反対に”日本の短所はなんだと思いますか?”という設問の回答では、

●フィジカルが弱い(9人)
●決定力不足(9人)
●経験不足(6人)
●ミスが多い(4人)
●ナイーブ(3人)
●臨機応変さがない(2人)
●個性がない(2人)
●その他(3人)

となるのだが、これもある程度予想の範疇と言えそうだ。
”技術があるのにミスが多い”と見られるのは、経験不足やナイーブさから来るものなのだろうか?


さて、もう一冊面白いかった雑誌を紹介したいのだが、『BRUTUS 5/15号』はサッカー専門誌ではないが、非常に内容が濃く面白い。

この雑誌でも、他国のジャーナリストに”日本代表の印象”などを聞いているのだが、全体的に前記の回答と同じような印象を日本に抱いているようだ。
しかし、ここでの回答で目立つのは、世界から見る日本代表は”ジーコが指導したチーム”という特別な意識で見られているという事実だ。

ジーコが世界的に高く評価されているという事が再確認できる記事である。

■日本らしいサッカーとは

ここまでの内容から、”日本らしいサッカースタイル”がある程度イメージできると思うのだが、このBRUTUSに載っている”野洲高校山本監督”の記事を読むと、まったく違うアプローチで、日本らしいサッカーを考えている事がわかり、さらにサッカーのおもしろさに惹かれてしまう。

山本監督には、選手の個性を伸ばすという価値観がある。組織の歯車に徹するのではなく、個性的にイマジネーション豊かなプレーができる選手を育てるという価値観だ。
その価値観が、野洲高校という奇跡の様なチームを作りだしたのだから、説得力がある。

山本監督は言う、『日本のストロングポイントは、優秀なMFなのだから、そこに焦点を絞って指導すれば良い』と。欧州のクラブのスカウトが、FWを探すならブラジルやアフリカ、でも良いMFなら日本かなという具合になり、気がつけばバルセロナもレアルもマンUもミランも、みんな10番は日本人じゃないかと。そうなれば、日本は必ず世界のトップ10くらいに入れると。

私には、この話がただの夢物語とは感じられない。すでに、中田・中村は欧州クラブで10番をつけているし、小野や松井もそれに近い活躍をすでにしているのだ。

日本から世界に発信する”日本スタイル”が、世界の常識を越えていくことを切に願う。
posted by Ryon at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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