サッカー日本代表がドイツW杯16強のガーナ代表と対戦し、0−1で敗れた。
アフリカ最強国であるガーナは、欧州リーグに所属する選手達で構成された、紛れもないA代表で、オシムが指揮を執りはじめてからの対戦相手としては、最強の相手だった。
スピード、フィジカルの強さもさることながら、DFラインを高く設定した攻撃的で組織的なスタイルは世界基準といえる。
その強国と対戦する日本だが、DF陣の要である、坪井、闘莉王を怪我で欠き若干いびつなメンバー構成となった。
DFは3バックで、FC東京の今野、ジェフ千葉の阿部と水本という、オシム以外の監督では絶対やりそうもない布陣となった。この意図は、スピードのある相手FWをマンマークで封じ込める力のある選手を起用したという感じだろうが、3バックにボランチの選手を2人も同時起用するとは予想しなかった。
■ポリバレントとは
試合前日のコメントで攻撃陣にポリバレントな選手を起用すると語っていたオシムだが、むしろボランチの今野をDFで起用した事がその思想を雄弁に物語っている様に感じられた。
”ポリバレント”とは化学用語らしいが、ここでは複数のポジションをこなせるという意味合いで使われているようだ。しかし、そういうユーティリティ性の他に、攻撃的なポジションの選手であっても守備をする、守備的なポジションの選手でも攻撃をするという意識の方が重要な鍵なのではないだろうか。
■方向性は間違っていない
ゲームの方は、今までで一番スピードがあり良いゲームだった。
組織的な動きが出来ていたのかといえば、まだまだ完成度は低いのだろうが、オシムジャパンとして何試合かこなしたメンバーと、多数のジェフの選手を同時起用することで、コンビネーションを高めていた。
この布陣を見る限り、オシムの負けず嫌い度と本気度が、相当高かった事は間違いない。
このチームの特徴である”走る・考える”というキーワードは、守備時における中盤での素早く繰り返されるプレッシングと、攻撃時におけるダイレクトパスによる素早い展開から感じられた。
パススピードは以前より格段に速くなり、ゲーム自体のスピードがアップしていたように感じたし、サイドをうまく使いながら攻撃する意図も明確だった。
選手一人一人が、オシムが目指すサッカーの方向性を理解し始めている様で、このゲームでは、駒野の積極的な攻撃姿勢や、遠藤のフレキシブルな動きもより効果的に機能していた。
しかし、全体の動きの質や量は上がっているものの、相変わらずフィニッシュに問題があり得点を取るには至らなかったのが残念だ。
この点は個人能力に依存する部分が大きいので、今の選手構成が正しいのか見直す必要があるだろう。
オシムがジェフ勢を多く使っているのは、練習時間の不足を補うのに都合がよいからではないかと予想するが、それはある一定の組織力を維持する事には貢献しているものの、フィニッシュの精度を上げるという部分にはあまり貢献できていない。
マスコミのしつこい質問により、海外組、特に中村俊輔の必要性に言及し始めたオシムだが、現在のやり方に、ベースの部分としては問題が見られないので、そこに技術のある特別な選手達を加えるやり方は現実的で良いやり方だろう。
■ポリバレントについて思うこと
今回のゲームを見ていて、以前から考えている”ある事”の有効性を知りたいという欲求が湧いてきた。
その”ある事”とは、MFのコンバートについてだ。
以前も何度か、日本のストロングポイントが攻撃的MFにあると書いてきた。しかし、その同時起用には問題が多く実現度はかなり低いものだった。
ジーコ時代の日本代表における中田・小野・中村の同時起用の解決策として、中田をFWで起用というのが自分の主張だったのだが、今回のゲームを見ていて、MFの山岸がFW的な起用をされていた事と、FW佐藤(寿)がかなり守備的な役割を担っていたことから、技術のあるMFに、よりFW色の強い役割と意識を与えることが、フィニッシュ問題の解決になるのではないか?とあらためて感じさせた。
よく「シュートはゴールへのパス」といわれるが、それならばパス能力の高い選手をよりゴールに近い位置で使うのは理にかなっているのではないだろうか。
ただし、能力の高いパッサーはみな意識がアシストに傾く傾向が強いので、FW的なメンタリティをつけることが一番困難な事だとは思うが・・。
1トップとなるFWは、MFがコンバートする必要は無いと思うが、2シャドーなら今のFW陣よりも決定力を高める事が可能なような気がする
試してみる価値は十分あると思うのだが。
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1トップ+2シャドーの際のFW起用はいいかもしれませんね。昨日の試合でも、巻、寿人、播戸などは、良かったと思ったのでね。実際、4−3−3とか、3−4−3ってのをデフォルトにしちゃえよ!w
なんて思ったりね(・∀・)
コメント、どーもです♪
FW陣はそれなりに良かったとは思うのですが、数少ないチャンスを決める事が出来ませんでした。
チームとしてチャンスを作り出すという点においては、かなり良くなっている気がしますが、決める部分でまだ物足りなさを感じます。
3トップでワイドに攻める形は、最近の欧州のトレンドでもあるので、もっと見たい形ですね。
ガーナ代表の選手達は状況判断力に優れているので落ち着いてシンプルにプレーしていましたが、日本代表の選手達はよく走っていたが、シュートチャンスがフリーで決めれないようにプレーに余裕がない感じがしました
3トップでワイドに攻める形が日本代表にないですね(攻めが中央に偏りすぎ!?)
3トップ系(4−5−1)をオシム監督には試してもらいたいですね
よろしくです
TB&コメントありがとうございます。
確かに日本人選手には余裕がなかったかもしれませんね。
3トップ系のシステムはもっと試してもらいたいと私も思います。