2012年10月17日

遥か彼方に(日本 0−4 ブラジル)



サッカー日本代表は16日、ポーランドのヴロツワフでブラジル代表と対戦し、0−4で敗戦した。

アウェーでの強豪国との2連戦は、日本代表の現在地を知るには最適なものだと思われたが、結果は非情なものだった。


0−5で惨敗し、”サンドニの悲劇”と呼ばれたフランス戦から11年。内容はともかく、あのフランス代表相手に1−0で勝利するまでに成長した日本代表だったが、次回W杯のホスト国であるブラジル相手にまったく歯が立たなかった。

フランス戦から変わった部分としては、本田が怪我から復帰し、右SBが酒井から内田に変わった。
またFWのハーフナーが抜け、FWなしの0トップ気味の布陣という今まであまり採用されたことのないシステムが採用された。

ザッケローニ監督の対戦前のインタビューなどからは、ブラジル相手であっても攻撃的に戦うという意思が感じられたが、今回の0トップシステムは本田のキープ力と決定力に期待してのものだろう。それだけチャンスが少ないという事を予測した上で、現状もっとも現実的な対応策をとったのではないだろうか。

フランス戦を見た感じでは、日本が強かったというよりは、フランスの完成度がまだ低かったという感じだった。つまり日本戦でのフランスは、ヨーロッパの強豪国というよりは、中堅国くらいの力しか出せていないという感じだ。逆に言うと現在の日本代表もヨーロッパの中堅国くらいの力があるという感じか。


ブラジル代表の最近の戦績は、イラクに6−0、中国に8−0とアジアレベルの相手に圧勝している。
日本代表もイラクに1−0で勝利してはいるが、日本とブラジルとの間にはかなりの実力差があることがわかる。

日本−ブラジルのゲームを見た感想だが、やはり技術にかなりの差があると感じた。技術の差は攻撃力の差に直結しており、ブラジルの攻撃力と日本の守備力の差が4−0という得点に表れていた様に思う。

現在の日本代表は守備よりも攻撃の部分にストロングポイントがあり、守備にはまだ足りない部分がかなりある様に感じる。
香川、本田、清武の攻撃陣は世界レベルで見ても十分な破壊力がある様に思うが、まず守備で互角にやれなければその自慢の攻撃に移ることも叶わない。
現在の日本代表は守備的なポジションの選手たちでも、守備能力以上に攻撃時のパーソナリティを優先されているように感じられる。
ボランチの遠藤・長谷部は守備力よりはゲームコントロールやダイナミックな攻撃参加などに特徴がある選手であるし、CBの吉田・今野も元々はボランチの選手で、守備力よりも展開力に期待されている選手の様に見える。
SBの内田、長友も守備よりは攻撃に特徴がある選手だ。

日本の攻撃時にはなかなか良い展開になる場面もあったが、ブラジルを慌てさせるほどのものではなかった。
決定力、スピード、フィジカルなど、どの点を取ってもブラジルに分があり、現状では打つ手がないように思われる。

やはり、ブラジル相手に攻撃的に行くことは現状では自殺行為に等しいという事だろう。

このヨーロッパ遠征では、日本代表のできる事、できないこと、通用する部分とそうでない部分がかなりハッキリ分かった。これこそが今回の遠征で求められていた事であり、むしろこれほどの差があることがハッキリした事は良い事だったのではないだろうか。
アジアとは違う世界基準を知る良い機会となったはずだ。今後はまたW杯予選というアジアとの戦いとなるが、今回の経験を踏まえて世界基準のチーム作りを行ってもらいたい。

世界の頂点は遥か彼方だが、まだ時間は残されている。


人気blogランキングへ
ブログパーツ
posted by Ryon at 09:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本代表2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おひさしぶりです。
面白いしあいでした。
岡田監督時代を思わせる本田のぜろトップ。
スペイン代表もそうでしたがこのシステムは組み立てでは魅力を発揮づるもののゴールへ迫る動きに乏しさをもたらしていました。
佐藤や宮市、岡崎のような裏を狙う選手もブレンドすればさらに日本らしい攻撃が見らせると思います。

ブラジルもにた布陣でしたが実質4とっぷでにほんの4ばっくを襲うのでDFが対応できませんでした。
一対一ベースで守っていた岡田・オシム時代に比べ守備力は劣ると思います。
でもイタリア式のコンパクトで組織的なスタイルのほうが日本にあっていてそれが守備だけでなく攻撃でも日本らしさをもたらしてくれたと思います。

コンパクトなゾーンDFは前線からのプレスでボールを奪える場合と自陣でひたすら耐える場合に力を発揮します。
今回はボールを支配できて耐える展開にならず、プレスもブラジルの個々のキープ力のまえに力尽きる感じでした。

まえから取りに行くと脆いのはウズベキスタンのロングボールをうまく使った速攻に晒されたときから明白でした。
このスタイルでやる以上こういうスタイルの相手にどうしたら勝てるかはわかちません。でも今のスタイルは日本らしくこのままレヴェルアップしていければいいと思います。

気持ち良くコメントさせていただきました。
ご機嫌よう。ありがとうございました。
Posted by cska352 at 2012年10月17日 12:54
cska352さん お久しぶりです。
コメントありがとうございます。

久しぶりに勝てるかどうかわからないレベルの相手との試合でワクワクしながら観ました。
やっぱブラジルは強かったですね。

ボール扱いや判断力はやっぱブラジルですね、すごいです。でも日本も狭い地域でスピーディーにパス交換できてる場面もありましたからもう少し決定力があれば点が取れたかもしれませんね。

ただ勝つ事を考えるのであれば、もう少しセットプレーを大事にした方がいいかなと感じました。本田や遠藤も良いキッカーなので。

宮市はフレッシュで良かったですね。出場時間は短かったですが躍動感があり愉しそうに見えました。

攻撃的な中盤の選手は良い選手が多いのでチョイスが難しいですが、宮市のようなスピードのある選手はもっと使ってほしいですね。

所属チームで試合に出れない長谷部や、確固たるバックアップの見つかっていないCB、替えが利かないと言われている遠藤などのポジションはもう少し色々な選手を試して層を厚くしてほしいですね。五輪代表で良いプレーをした選手などもA代表で試してほしいです。

今後もこの様な強豪国との試合をたくさん組んでもらいたいですね。
Posted by Ryon at 2012年10月18日 15:34
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/297772153
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
Powered by RSSリスティング
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。