彼らの最後のゲームが終わった。
決勝トーナメント1回戦、強豪チェコを相手に一時は2対0とリードしながらも、最後はPK戦で敗れ、日本はベスト16でカナダの地を去ることとなった。
勝っていてもおかしくない試合だった。しかし勝つことは出来なかった。その差はいったい何だったのか?
私は、サッカーにおける両国の歴史の差なのではないかと感じている。
選手個人の経験の差というよりも、それぞれの国の代表が戦ってきた歴史の積み重ねにより、チェコは2点負けている状況をひっくり返せるだけの経験をたくさん積んできているのではないかと感じたのだ。
後半30分まで日本が2点リードしていたのは決して偶然ではない。日本は確かにチェコよりも良いサッカーをしていた。日本のスピードはチェコよりも速く、技術もアイデアもよかった、運動量も豊富で相手に自由を与えなかった。しかし、チェコは最後まで落ち着いていたし、”日本に追いつける”というイメージを持ち続けていた様に見えた。
チェコが最後に拠り所としたのは、日本人との体格の差だったかもしれない。しかし、日本はその体格差に勝つための武器を持っており、途中までは確かにその武器で相手を押さえていた。では、なぜ最後まで押さえきれなかったのか?。
チェコは自分たちの武器の生かし方、使いどころ、威力を良く理解して使いこなしていたからだ。この辺りがチェコという国が長い歴史の中で蓄積してきた経験なのだろう。
今回のPKによる2点献上や、A代表アジアカップカタール戦での得点に繋がったファールなど、こういう苦い経験を積み重ねて初めて日本代表の経験となり蓄積され歴史となっていくのではないだろうか。
戦術論花ざかりの現在、少しばかりロマンティックな話を書いてしまい、読んだ人には呆れられているかもしれないが、どうしても戦術や技術というリアルな差で負けたとは言いたくないほど、このチームのサッカーは美しかったし、また選手一人一人の直向きさや、みんなを思いやる気持ちにはサッカーを越えた美しさがあった。
最後に泣きながらスタンドに挨拶をしている彼ら。客席からスタンディングオベーションで迎えてくれた現地の人達。そして、美しいカナダの夕暮れの風景。
勝利だけがサッカーの美しさではないと、あらためて感じられた瞬間だった。
人気blogランキングへ
【日本代表2007の最新記事】






やっと日本も「チーム」として戦えるようになったなと感じています。
パフォーマンスも含めあの一体感は日本サッカー成長の証です。
SBも攻撃的なので守りきるのは難しいチームでした。
その分「一人の天才と二つのチーム」のところでも述べましたが、前線からみんなで守ってDFも得点に絡む。そんなチームであったと思います。
SBの攻撃参加はこのチームの魅力の一つでしたね。DFラインも高めで、中盤もコンパクト、FWも惜しみなく守備をする。全ての世代の日本代表が目指すべきスタイルだと思います。
楽しいサッカーを見せてくれていただけに残念です。サッカーって楽しいと改めて教えてくれた気がします。
この悔しさをバネにしてみんな飛躍してくれるとおもいます。
本当に残念でした。
これからは、まずはJリーグで活躍してもらいたいです。そして、五輪→W杯まで行ける選手が出るといいですね。