2008年03月31日

もう一度問う「これがベストの選択か? オシム後任岡田氏へ」


「これからはおれのやり方でやる。
(敗戦は)高い授業料だったが、これで吹っ切れた」
「劇的に何かを変えるのはリスクが大きかった。
我慢してきたこともいろいろあった」
「人につくようなディフェンスは本来、ぼくはやっていなかった」

バーレーン戦後の岡田日本代表監督の言葉である。

正直、オシムから岡田監督に代わった時、自分の中ではかなり優先順位の低い選択肢だと思っていた。その理由としては、そのサッカースタイルがオシムが目指していたと思われるスタイルとはかけ離れていると感じていたからだ。たとえリーグでの優勝経験や代表監督の経験があったとしてもだ。

しかし、岡田武史が監督業から離れている間にも世界のサッカーは変化しており、その間に解説などをしながら、外からサッカーを見てきただろう岡田氏も当然変化しているはずという”ささやかな希望”が、岡田監督誕生を容認する希望のようなものだった。

オシム監督の後任が岡田監督に決まったとき、小野剛技術委員長はその理由を、@オシム監督の土台を大切にそこから積み上げられる人物、A強力な求心力、リーダーシップを持っていること、Bコミュニケーションがとれること、の3点とした。

しかし、バーレーン戦を見た後で、またその後のコメントを聞いた後でこれら3つの条件を一つでも満たしていると言えるだろうか?

日本代表を応援するサッカーファンはみな日本の勝利を切望している事は間違いない。しかし、それと同じくらい「オシムが目指した日本化された日本代表」が見たかったと思うのだ。

たしかに岡田監督が就任当初語った「オシムのサッカーはオシムにしかできない」は間違いではない。しかし、そのオシムのコンセプトやエッセンスを継承せず、放棄し、完全に岡田色を全面的に押し出すというやり方は政治家で言えば公約違反のようなものではないのか?

私は11/28に書いた「これがベストの選択か? オシム後任岡田氏へ」の中で、オシムと同等の経験を持つ外国人監督に変える事を主張した。オシムに復帰の可能性があるなら反町監督や大熊コーチの内部昇格の方がまだ良いと思っていた。

バーレーン戦の翌日、U23日本代表チームはアンゴラA代表を相手に良いサッカーを展開した。そのサッカーの中にオシムサッカーの片鱗を感じた人もかなりいたのではないだろうか?。

正直なところ、バーレーン戦のような内容は2度と見たくないし、また過去の岡田サッカーのような堅実なカウンターサッカーも見たくない。今後のスケジュールでは6月までW杯予選は無く、その期間でA代表の岡田化は進むものと思われる。しかしその結果が日本化の後退であった場合、もはや取り返すことが困難になる可能性もある。

私は、5月に予定されているキリンカップの内容によっては岡田監督の更迭を考え、反町監督の兼任にするべきと考える。そうすればU23とA代表の融合がスムーズに進み、オリンピックでのオーバーエージの融合もスムーズに解決できる可能性がある。それらはオリンピックでの好成績と、オシムの考えた日本化により近い進化となる気がするのだ。(更に何らかの形でのオシム復帰の可能性を残す事にもなる)

ブラジルではA代表監督のドゥンガが五輪代表監督も兼任しているし、過去には日本でもトルシエ監督が同じ事をやっていた。
決してあり得ないという話ではないだろう。


人気blogランキングへ
ブログパーツ
posted by Ryon at 11:03| Comment(5) | TrackBack(0) | 日本代表2008 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オシム氏が倒れた時点でムービングでの日本化はストップせざる得なかったのかもしれません。
オシム後を継げる監督をシーズン中に呼ぶことも難しく、日本人監督にそのような人材がいるとも思えません。


岡田氏なりにオシムジャパンのメンバーで頑張ったところでやはり無理だったということでしょう。
前回コメントしたようにアプローチの仕方が違いすぎます。
接近カウンターサッカーを成功させるには、
組み立てを考えて走る選手でなく守備で我武者羅に走る選手、マンマークでボールを摘み取るのでなくゾーンでラインを上げてコンパクトを維持することが不可欠です。
トルシェが成功したようにこれは結果を出せるサッカーです。

残念ながら、洗練されたムービングの方は(現時点では)U―23の方に期待するしかないのではないかと思うところです。
Posted by CSKA352 at 2008年03月31日 19:10
>cska352さん

川淵さんは実はオシムの後を元甲府監督の大木さんに託したかったのではないかと過去のインタビュー記事を読んでいて思いました。
(2007年7月頃発行のサッカー批評35号の中で”オシムが目指しているサッカーを一番に具現化しているのがヴァンフォーレ甲府”というような趣旨の内容が書かれていました)

しかし、内容的に面白くても際だった結果を残せていない大木さんでは説得力がないので、バランス感覚にすぐれ、日本人の中ではもっとも実績のある岡田監督が顔として必要だったのではないかと・・。

今の代表スタッフはJリーグで監督をした大熊さん、反町さん、大木さん、岡田さんという日本レベルで考えれば十分豪華なものです。

Jリーグの歴史の中から甲府のようなチームが出てきた事で、日本サッカー界のレベルが世界のどのくらいのレベルまできているのか試してみたくなったのではないか?などと想像しています。

岡田さんが自分が今までやってきたサッカーに固執するようであればNOですが、日本サッカー界の集大成という様なつもりで、代表のサッカーを変えていくつもりであれば、まだ期待できる部分は残されているかもしれません。

いずれにしてももう1試合くらいは見ないと判断できませんが。

※当を得ないコメントでスイマセン
Posted by Ryon at 2008年03月31日 22:41
興味深いお返事ありがとうございます。

スタッフは揃っているんですね。
私には肝心の岡田氏が異質でやり辛そうに見えてしまいます。
折角日本文化日本語の通じるものどうしなのでうまくやれるといいですね。

ここで、しかも主観で戦術や倫理を取り上げる私の方が「当を得ないコメント」してますので・・・
世間でオシム批判がでたときはもっと反応しましたが、この度の岡田批判も気の毒におもえてしまうのです。

あとは今後の試合が語ってくれますね。
Posted by CSKA352 at 2008年04月01日 13:26
地震大丈夫ですか
代表なんかより気になります。
Posted by CSKA352 at 2008年06月14日 17:07
>CSKA352さん

お久しぶりです。
心配していただき本当にありがとうございます。

地震はかなりでかかったです。でも私も家族も、とりあえず関係者はだれもケガなどありませんでした。

今日は職場である本屋で地震に遭遇しましたが、2〜3割ほどの本が棚から落ちて悲惨な状況になりました。最悪なのはスプリンクラーが壊れて、水が店内に進入して、床に落ちた本をかなりダメにしたことでしょうか。

5年くらい前にも同じ様な事があったので、意外に冷静に対処できましたが、やはり経験っていうのは大切ですね。人生もサッカーも。

コメントいただき本当にうれしく思っています。
今後ともよろしくお願いします。
Posted by Ryon at 2008年06月14日 17:55
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
Powered by RSSリスティング
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。