2006年09月30日

PKによる決着は悪だろうか?

FIFAのブラッター会長は、将来的にワールドカップ(W杯)決勝大会でのPK戦を廃止したい意向を持っていることを明らかにした。

確かに、PKで決着をつけるには惜しい試合というのもあるにはあるが、自分としてはPKはあっても良いのではないかと思っている。

PKでの決着は運任せという印象はあるが、極限状態での駆け引きなど見るべき点も多い。

今までも心に残るPK戦は何度もあり、そのたびに良質のドラマを見たような感覚を感じたものだ。

自分的には、アメリカW杯決勝でのロベルト・バッジョのPK失敗がベストPKゲームとなっている。

サッカーでは普通、華麗なパスやゴールなどの成功したプレーが印象に残るが、PKだけは失敗したシーンの方が圧倒的に印象に残る。

これもサッカーの美しさと言えるのではないだろうか。
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2006年07月14日

ドイツワールドカップ2006総括

ドイツワールドカップが終了した。
日本代表が早々に負けてしまい、興味が極端に落ちてしまい、このブログも失速してしまったが、一応最後くらいは総括しなければと思い書いている。(かなりユル〜イ感じだが・・・)

今回の大会の特徴といえば、欧州勢が強く番狂わせの少ない大会だったと言える。
また、優勝がイタリア、準優勝がフランスという、どちらかというと守備システムのしっかりしたチームが最後まで残った印象があり、ここ数年攻撃に比重が移ってきていたサッカー界とは少しばかり異なった結果の様にも感じられた。

1次リーグを見ていた限りでは、アルゼンチンの攻撃力が突出していたように思われたが、望むような結果にはならなかった。

ホスト国であるドイツは、どちらかと言えば攻撃的なバランスが良いチームだったが、ベスト4は妥当な結果だった様に思う。

ポルトガルもバランスの良い好チームだったが、得点力という点では若干物足りない印象だった。伝統的に絶対的なストライカーが存在しないチームだったが、それ故に日本代表は学ぶ点も多いチームだったのではないだろうか。

優勝候補の筆頭と思われたブラジルはその攻撃力は発揮する事が出来なかった。
この結果から、イマジネーションだけの攻撃力は組織的な守備力を上回らないという事になるのだろうか。


これらの結果から考えると、4年間ブラジル的なサッカーを目指して強化してきた日本代表の方向性は、この大会のトレンドではなかったとも言える。

攻撃の面でのイマジネーションを強化することが間違いだったとは言えないが、一つだけハッキリしていることは、守備システムの構築を怠ったことがもっとも重大な問題だったのだと思う。

今回の結果から今後のサッカー界の方向性が大きく変わっていく事は無いとは思うが、欧州サッカーシーンのトレンドは追いかけていく行く必要があるだろう。

サッカー界は欧州が引っ張っているという事実が明確になった大会だったと言える。
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2006年07月08日

日本人初!3位決定戦で主審、副審

本日行われるドイツワールドカップ3位決定戦(ドイツvsポルトガル)の審判員(主審、副審)を、日本人審判員の上川徹氏(主審)・広嶋禎数氏(副審)が担当する。

日本人の審判員がW杯の1次リーグ以降の試合を受け持つのは今回が初めてという事だが、これはとてもスゴイことだと思う。

審判員のレベルも、その国のサッカーレベルと無縁とは思えないので、川上・広嶋両審判員の実力が評価されているという事実は、日本人として非常に誇らしい。

この調子で、日本のサッカー全般が世界に認められるように、自分もなにか貢献したいものだ。
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2006年07月02日

4強出揃う

ドイツW杯もついに4強が出揃った。
ドイツ・イタリア・ポルトガル・フランスに決まったわけだが、正直ちょっと意外な感じがしている。

1次リーグからの流れでは、アルゼンチンの力は抜けているのかと思っていたが、開催国ドイツに勝ちきることが出来なかった。

また、攻撃陣に最強のメンバーを揃えるブラジルも、以前ほどの強さは無いと思われたフランスに敗れてしまった。

イタリアは色々とゴタゴタが周りで起きてはいるが、組み合わせの良さもあり、ここまで無難に残っている。

ポルトガルは主力のデコを欠きながらも、強豪イングランドの自滅とも言えるルーニー退場などの影響で4強に残った。


しかし、サッカーは運が3割(杉山茂樹著:サッカー世界基準100を参照)とは言うものの、ここまで予想が外れるとかえって気持ちよい。

残りの試合は変な先入観抜きで楽しまなくっちゃね。

サッカー世界基準100―日本人だけが知らないサッカーツウ!の常識サッカー世界基準100―日本人だけが知らないサッカーツウ!の常識
杉山 茂樹

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2006年06月26日

祭りの音を遠くで聴きながら

W杯も決勝トーナメントに入り、今まで以上にハイレベルな戦いが繰り広げられている。

ドイツはスウェーデンに2−0で勝利。まだまだ開催国としての役割を終えるつもりは無いようだし、アルゼンチンも延長の末2−1でメキシコに勝利し、優勝候補としての役割をまっとうしている。

イングランドは、ベッカムのFKという強力な武器により、エクアドルを1−0で退け、多くのファンを安心させた。

そして決勝トーナメント1回戦、最大の好カードと思われるオランダvsポルトガルは、退場4人を出す激しいゲームとなったが、1−0でポルトガルが勝利した。


1次リーグと比べると”これぞW杯!”という戦いが多く、そこにアジア勢が残っていないこと、日本が残れなかった事が少し残念に思われるが、だが明らかに日本を越えるレベルを見せられると、やはり日本の力はまだまだ及ばないのだなと感じずに入られない。

本来の実力を出し切って、ここまで来たとしても、ベスト16の壁を越えることは不可能だったのではないか。

日本敗退後、日本では次期監督の話題で持ちきりだが、その陰でこんな話が出ていた。

FIFAのブラッター会長が今大会の中間報告をした際に、日本のサッカーは後退したとコメントしていた

また、ドイツ誌に日本・韓国に関するジーコのコメントが載っていたそうだ。

「プロ意識、持続力、勝ち抜く精神力に欠けている。何よりも、まだ成熟していない。4年前はそういった不足をホームの利点でカバーした」

「(Jリーグの)10年ほどの短い期間で、伝統ある欧州のレベルに持っていくのは無理」


このコメントが間違っているとは言わないが、惨敗した後でこのコメントでは、なにか言い訳じみていて情けない気分にさせられる。

欧州レベルに持っていくのが無理だと思っていたのなら、「日本代表監督なんて引き受けるなよー」と文句のひとつも言いたいところだが、終わってしまったものは仕方ない。

どんどん盛り上がってきている祭の音を、遠くで聴いているような寂しい気分だ。
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2006年06月24日

日本1−4ブラジル 終わりは始まり

ゲーム終了の笛が鳴り、ジーコジャパン4年間の幕が下りた。結果は王者ブラジル相手に1−4惨敗だ。

ただの惨敗ではない。主力5人を休ませた上に、調子の上がらないロナウドを調整のために起用。さらにゲーム途中にロナウジーニョ、カカの主力を交代し、さらにGKまで交代という屈辱的な扱いでだ。

しかし、ゲーム内容をみれば、それが現時点での日本代表の実力だったという事が理解できる。

W杯直前のドイツとの親善試合の結果が希望のもてるものだっただけに、まさか本大会でここまでの惨状となるとは想像できなかった。


■すべての始まりはオーストラリア戦

ブラジル戦惨敗は、初戦(オーストラリア戦)の1−3敗戦により、すでに決まっていた結末だったように思う。

日本代表の1次リーグでのプランは、オーストラリア戦の勝利が絶対条件だった。
(※私は引き分けでも十分可能性はあったと思うが、日本にはその考えがなかったように思う)

ここで勝ち点3を取り、続くクロアチア戦を最悪引き分けの勝ち点1でしのげば、計4点となり、ブラジル戦に引き分け、最悪負けても得失点差で、上がれるチャンスがあると考えていたはずだ。

日本が昨年のコンフェデで接戦を演じていた事や、ブラジルが日本戦の前に、決勝トーナメント進出を決め、控え選手中心で来る可能性が高いことなどから、日本がブラジルに勝つ事もあり得ると考えていたかもしれない。

しかし、日本はオーストラリアに対して80分間リードしていながら、最後の10分で3点をとられて敗戦してしまう。

私は、このゲーム終盤時点で1−0でゲームを終える事を最優先に考え、1−1同点になった所でも、1−1引き分けで良しとプラン変更するべきだったと思っている。

日本には1点を守りきる事は不可能と考えている人もいると思うが、しかし、小野のような攻撃的な選手をいれたことで(それだけが原因ではないが)3点取られた事を考えると、やはり守る事を考えた方が有効だったと思うのだ。

格好が悪くても、ガチガチに守るか、またはゲームを壊してしまうという選択肢もあって良かった。なぜなら、ここで負けたら、全てが終わりだったのだから。


■クロアチア戦は勝たなければいけない試合

絶対に負けるわけにはいかないオーストラリア戦を落としたことで、1次リーグ突破の可能性は著しく低下したが、しかし、その失敗を真摯に受け止めクロアチア戦で修正できれば、勝つことが十分可能な戦いだと思っていた。
このゲームで勝てれば、十分決勝トーナメントに残れると思っていたからだ。

勝ち点3でブラジル戦なら、ブラジルに引き分けで勝ち点4となり、クロアチアvsオーストラリアの成績次第ではあるが、クロアチアがオーストラリアに勝って1勝2敗の勝ち点3、オーストラリアも1勝2敗の勝ち点3となり日本の決勝トーナメント進出が決まる。

しかし、日本は勝てる可能性のあったクロアチア戦でミスを連発し引き分けで終えてしまった。

こうなってしまっては、ブラジルに最低でも2点差で勝つ必要がでてくる。しかし、今までの実績から考えてもこれはほとんど不可能なミッションだ。


■ブラジル相手に攻撃を仕掛けるリスク

今までも日本代表は強豪国相手に2点以上得点を取っているケースはある。
しかし、2点差以上をつけて勝ったゲームはほとんど無い。
(※アジア以外ではニュージーランド、ナイジェリア、スロバキアには2点差以上の差を付けているが強豪国とはいえない)

そんなチームが、ブラジル相手に攻撃的に行っては、逆に守備が不安定になり大量得点を取られて敗戦する可能性は著しく高くなる。

そして、その結果が1−4という結果になったわけだ。


■ジーコジャパンの4年間

4年前の6月18日、私は宮城スタジアムにいた。
そこで、フランス人監督であるフィリップ・トルシエが率いた日本代表の限界を目の当たりにしていた。

その時の対戦相手であるトルコは、結果的にW杯3位のチームになったが、日本代表との差はほんの少しだったと今でも思っている。しかし、その差が何だったのかは、今でも判らない。

日本人の個人能力を過小に評価し、故に組織的に戦うことで世界と互角に戦ったトルシジャパンだが、最後は選手個人が組織の枠から飛び出すことが出来ずに、静かに負けを受け入れてしまった、そんなチームだった。

そんな、日本代表監督に異を唱えたのがジーコだった。ジーコは日本人の能力を高く評価し、組織の枠に閉じこめたことで能力を引き出すことが出来なかったと考えた。

そして、そのジーコが監督となり新しい日本代表は”自由”を新しい武器にして世界と戦う道を進んでいった。

おそらく、ジーコが、そして日本が目指したのは、ブラジルの様な自由なサッカーだったのだろう。

組織よりも、個の力を、そしてクリエイティビティを要求されるサッカーだ。

”日本の技術は優れている”、”日本は機敏でスピードがある”、”日本はスタミナがありゲーム終了まであきらめない”、”日本のMFは世界でも有数の能力を持っている”

4年間、ジーコがそして我々日本人が、そう信じていた日本のサッカーは世界の檜舞台で、そのモデルとしていたブラジルにズタズタに切り裂かれてしまった。

ジーコが目指した”自由”は”無秩序”と背中合わせだった。

そして、組織を上回る武器として度々用いられた”強い気持ち”という言葉も、全ての選手共通の武器にはならず、むしろチームの結束を乱すものに形を変えていた。

ブラジル戦終了と同時にピッチに倒れ込んだまま10分以上起きあがれなかった”中田英寿”という選手は、現在の日本を象徴する選手だ。
常に自分に厳しく、そして、チームにも厳しかった。
それ故に中田の持つ”強い気持ち”という武器は、強力ですさまじい破壊力を持っていたと思う。

だが、その強力な武器は、仲間も傷つけるほどの威力があり、それ故にチームから孤立し、チームは結束出来なかったのではないだろうか。

ジーコは、日本にはプロ意識が足りないと言った。しかし、それはジーコも同じだったと思う。

オーストラリアが日本に勝った最大の要因は監督の能力の差だ。

ヒディンクという監督は、多くの経験と、多くの戦略を持っていた。しかし、ジーコには、何も無かった。
今回のW杯でもっとも良い経験をし、良い勉強をしたのはジーコだったかもしれない。


■これからの4年間

世界と戦うためには、組織だけでも個人だけでも足りないと言うことが判った。それだけでも良い経験だったと思うべきだろう。そうでなければ、この4年間がまったく無駄なものになってしまう。

これからの4年間は、新しい監督の下で、失われた組織力を取り戻し、そこにジーコから学んだ”個人で打開する意識”を加えていく作業が必要だ。

”組織力”と”個人”という一見すると相反する二つの要素を、高度に指導できる監督が日本には必要だ。そして、新しい戦力の発掘や育成など日本のサッカー界にとっても課題は山積みである。

まだ4年あるとは言えない。あと4年しかないのだ。

フチボウ―美しきブラジルの蹴球フチボウ―美しきブラジルの蹴球
アレックス ベロス Alex Bellos 土屋 晃

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ジーコ セレソンに自由をジーコ セレソンに自由を
増島 みどり

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2006年06月22日

見ていて楽しいサッカー・・ん?

ブラジル戦前の日本代表FW T田選手のコメントです。

やることははっきりしている。明日はFWとしてもチームとしても、見ていて楽しいサッカーをしたい。そして結果が伴えばいい。昨年(コンフェデ杯で)ブラジルに引き分けたサッカー以上のことをしたい。チームとしてひとつになることが一番大事。今までは結果が伴っていないから、周りからそう見られていない。』


彼には初めてのW杯をおもいっきり楽しんできてもらいたいです・・・。


最年少FWのM選手のコメントもいっしょに載せておきます。

『点を取らなければ仕方がない。僕がもし出たからといって、特別なことをするわけじゃない。100%できることをやるだけです。今のチームに足りないことが、僕は出せる。(それは? と聞かれ)気持ち、やろうという執念。それは負けない。自分は国の代表としてW杯に出ている。みなが納得するプレーをしなくてはいけない。』


心の底から期待しています。

11 玉田圭司 オフィシャルブック11 玉田圭司 オフィシャルブック
伊部 塁 吉場 正和

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2006年06月21日

ジーコ ブラジル戦でのFW陣変更を示唆

日本代表のジーコ監督は、ここまでの2戦で、まだ得点を挙げていないFW陣を、ブラジル戦で入れ替える考えを示した。

クロアチア戦で決定的なチャンスをミスした柳沢について、ブラジルメディアに対して以下のようなコメントを出したそうだ。

「(ブラジル代表FWの)アドリアーノならインサイドで確実に決める。準備不足。FWとして(ゴールを)狙っているか、そこが(柳沢とアドリアーノは)違う」


日本代表FWの中で、おそらく一番信頼していたであろう柳沢に対してのコメントとしては厳しいものだが、しかしこれは真実だ。

いくら同じチームの人間であっても、プロとして厳しく接しなければならない場合はあるという事だ。

さて、この発言によりFW変更は確実となったわけだが、誰がスタメンに選ばれるのだろうか?

おそらく、今、日本中で一番期待されているのは、巻・大黒の2トップだろう。

今までスーパーサブとして起用されてきた大黒は短い時間でも常に結果を残してきた。決定力という点では、今回ドイツに来ているFWの中でも一番だろう。コンフェデでブラジルと戦った経験を持っていることも良い点だ。

巻に関しては、未知数な部分はあるが、高さ、運動量、そして”あきらめない気持ち”に期待できる。本来であれば、オーストラリア戦、クロアチア戦でこそ見たかった選手だが、いずれにせよどこかで起用するべき選手だろう。

しかし、違う選択肢もある。FWよりも日本のストロングポイントである中盤を増やすという選択肢だ。

クロアチア戦で好調だった稲本や、守備・バランス感覚に優れる遠藤などの選手を、福西と組ませることで中盤守備を安定させ、ここまで、チームのバランスを取るために自己犠牲を強いられてきた中田英寿をFWに近い位置まで上げて、攻撃に専念させるというのはどうだろうか?

ここまでの中田のがんばりを見ていると、一度くらいは希望の攻撃的なポジションでプレーさせたいと考えてしまう。

4年前のトルコ戦敗戦で、不完全燃焼を訴えていた中田が、このドイツ大会では獅子奮迅のプレーをしているわけだが今のところ満足できる結果は残せていない。
見ていて気の毒でならないのだ。

ジーコ、どうか中田英寿に”自分自身の手でゲームを決める”という権利を与えてやってくれないだろうか。
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2006年06月19日

自分のプレーに胸を張れるのか? 日本0−0クロアチア

日本代表は、W杯1次リーグ第2戦のクロアチア戦を0−0引き分けで終え、0勝1分けとなり、決勝リーグ進出が絶望的な状況となった。

数字の上では、まだ決勝リーグ進出の可能性は残されているものの、その為には、次のブラジル戦を2点差または3点差で勝つ事が必須条件となり、今のままでは100%条件を満たすことはできないだろう。

今回のクロアチア戦では、前回3−1で敗れたオーストラリア戦から、システムを4−4−2に変え、より攻撃的に行くことを選択したが、さほど大きな混乱もなく無難にゲームをこなしている様に見えた。

前回よりはボールキープも良くできていたし、ミドルレンジのシュートにチャレンジする姿勢も何人かの選手は見せていた。

今回のゲームも、前半22分のPKを止めたGK川口が光っていた。

絶望的なあの状況でも、なぜか”川口ならやってくれるはず”と信じられる、多くの経験を積んで、川口はそういうGKになっていたのだ。

しかし、得点を取らなければゲームに勝つことは出来ない。攻撃的なチームを目指していたはずのジーコジャパンは、極限状態で能力を発揮できない者が混在する、ありきたりの集団だった。

”気持ちで戦う”

ジーコが監督になってからの”日本代表の全て”といっても良いこの言葉は、この勝たなければならない戦いで、実践されたのか?

答えは”実践されていない”だ。

『クロアチアは強いチームだが、選手たちは気持ち的に吹っ切れている。残された道は勝つか引き分けるかの2つしかない。そうでなければ、グループリーグ敗退となる。選手たちとも確認し合ったが、相手が誰であろうと自分たちのサッカーをするしかない。』
【クロアチア戦前日 ジーコ談】


『今日は暑かったし、後半厳しい展開もあったが、みんなあきらめずに体を張っていた。全体的には良かった。あとは点を決めるだけ。勝ち点1を取れたことは、ある程度は良かったと思う。まだ可能性もある。』
【クロアチア戦後 三都主談】


『最低限、勝ち点1を取れたのは良かったし、最終戦でブラジルに勝つことが条件だが、希望が持てる結果だと思う。』
【クロアチア戦後 稲本談】


『勝つのが一番いいが、負けなかったことを評価したい。ボールを持ったら自分で行こうという気持ちだった。(自分のプレーには)満足していない』
【クロアチア戦後 玉田談】



おそらく、代表選手の全てが、オーストラリアに負けることなど、ましてや3−1という大差で負けることなど考えていなかったはずだ。

しかし、それが現実なのだ。

その最大の失敗から学んだ結果が、あのクロアチア戦での0−0では悔しすぎないか?

そして、その結果に、ほんの少しでも安心している自分に怒りを感じないのか?

ハッキリ言って、ジーコが作った日本代表は失敗だったと言わざるをえない。

いくら技術があっても、経験を積んでも、土台となるのは強い気持ちのはずだ。その気持ちを持っていることこそが、日本代表に選ばれる最大の資格ではないのか?

途中交代で入って、チームで一番フレッシュな選手が、なぜ最後は立てなくなるほど走らないのか?。クロスプレーで転倒した後、ゲームが止まっていないのにいつまでも寝たまま起きあがらないのはなぜか?。三都主が必死に走って作ったクロスに、体を投げ出してでも飛び込まないのはなぜか?。ゴール前での決定的なチャンスにパスを選択するのはなぜか?(ミスキックの可能性もあるが・・)

そんなプレーしか出来ないで、『負けなかったことを評価したい』『(ワールドカップに初出場して)あまり特別なものという感じはなかった』という脳天気な事しか言えないFWをドイツまでつれてきたジーコに今は怒りすら感じている。

あと一試合あるが、その時も気持ちの入っていない選手がいたら、今後その選手をサポートする事はないだろう。

日本最大の功労者でありながら、W杯でプレーすることが出来なかったカズや、骨折しながらプレーし続け得点した中山、その他にも日本代表を支え続けて来た多くの選手に恥じないプレーを見せて欲しい。それが、日本代表の歴史と重みなのだから。
posted by Ryon at 22:45| Comment(6) | TrackBack(3) | ワールドカップ2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月17日

心をひとつに

自分以外の10人の仲間には、11分の1以上の責任を求めてはいけない。

しかし、自分自身は11分の1以上の責任を持たなければならない。




〜 すべての選手は同じ気持ちで 心をひとつに 
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2006年06月15日

変えるのはシステムではなく意識 - クロアチア戦4-4-2へ

■システムを4-4-2へ

もはや負けの許されないクロアチア戦だが、日本代表はシステムを4−4−2に変更するようだ。

このパターンは、昨年のコンフェデレーションズカップと同じで、あの奇跡をもう一度といったところだろうか。

クロアチアは2トップが基本なので、本来であればCBが2人となる4バックは相性が良いとは言えないが、それ以上に”攻撃をして勝つのだ”というメッセージが込められたシステム変更の様に感じる。


■オーストラリア戦振り返り

オーストラリア戦での、日本の最大の問題点は、選手間での意識に差があった事の様に思う。

”守備からのカウンター”という戦略を基本として戦った日本代表だが、この戦略は、しっかり守ってボールを奪ったら素早く攻撃に移す事が大切だ。
しかし、オーストラリアのロングボールを多用する戦略や、個々の選手のフィジカルの強さ、それと非常に暑い気候などから、”攻撃のための守備”ではなく”守るための守備”になってしまった様に思う。

守備陣の状況がプラン通りにいかなくなっていても、攻撃陣の意識は変わらず攻撃に向いているため、この状況はさらに悪い状況へと変わっていったのではないか。

DFラインが下がってしまえば、FWとDFの間が間延びして、効果的な攻撃も期待できないし、それ以上に中盤を相手に自由に使われ、DF陣の負担は倍増する。

この状況を打開するためには、ボランチを中心に、中盤の選手も積極的に守備を行う必要があるが、中盤に守備的な意識の高い選手が少ない日本代表では、守りきることは難しかったのかもしれない。


■守るか?攻めるか?

現在の日本代表の核は間違いなく中田(英)である。その中田がオーストラリア戦での敗因を”追加点が獲れなかった事”と考えている事に私個人としては少しショックを受けている。

1−0の状況で、残り10分を守るか?攻めるか?の選択は非常に重要な事だろう。
私個人のメンタリティならおそらく守りきることを優先的に考えると思う。
それまでのチームのパフォーマンスを考えると、どうしても、追加点を奪える気がしないのだ。

中盤でのボールポゼッションを考えての小野起用も、まずはボールを奪わなければ始まらないという状況では効果的だったとは思えないし、仮にボールが取れたとしても、FWが1枚減った状況では得点を奪う事は難しかったのではないだろうか。


■日本には守りきるという選択肢は無い

今後もボランチに中田が入ることが確実である以上、もはや日本に守りきるという選択肢は無い。
いくら守備能力の高い選手がボランチにいたとしても、意識が攻撃にしか無いのであれば、全体のバランスを考えても攻撃的に行かざるを得ない。DFも積極的にラインを上げて高い位置でのボール奪取を考えなければ、再び中盤が間延びして、バイタルエリアを自由に使われるという事になるだろう。

現実的に今必要な事は、チーム全体の意思統一だ。中盤をコンパクトにして、高い位置でボールを奪い、素早く攻撃に移す。これを90分続けなければならないのだという覚悟だ。

システム変更にはそんなメッセージが込められている。


■蛇足

とはいうものの、今回のこの選択がベストの選択なのかは正直疑わしい。
柳沢、高原の2トップで良いのか?とか、加地は本来のパフォーマンスに戻るのか?とか、三都主の左SB起用はまずくないか?とか・・・・

個人的には現在のサブ組と言われているメンバーと(ほぼ)総取り替えのほうが良いんじゃないの?なんて事も考えてしまう。
最近レギュラー組はずーっと固定化されていたわけだが、これは逆に取ればサブ組も固定化しているという事を意味する。つまりコンビネーションという意味では、レギュラー組にサブ組の小笠原を混ぜるよりも、稲本・遠藤・小野・小笠原で中盤を構成した方が良いパフォーマンスを発揮するのではないか?という期待だ。

この中盤はワールドユース準優勝メンバーで、非常に相性の良い中盤だ。タレント的にも申し分ないし、守備に関するリスクマネジメントを考えてもこちらの方が安定感がありそうに見える。

これに、左SBを中田(浩)、右SBに加地、FWに高原を加えれば、まんま準優勝メンバーじゃないか。(※三都主SBの不安も払拭できるし・・・)

CBは宮本、中澤を加えた4バックで、FWは大黒あたりなら遠藤とのホットラインも期待できる。

サブに中田・中村が控える豪華な日本代表だが、結構悪くない選択だと思うのだが。

日本ユース代表、サバンナを駆ける日本ユース代表、サバンナを駆ける
後藤 健生

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2006年06月13日

崩壊した自由 日本1−3豪州

どこから手をつけたらいいものやら・・・1−3惨敗です。

前半、オーストラリアに押されながらも、意外な形で先制点を奪い日本有利な状況となった。
本来であれば、前半は0−0で十分。後半相手の運動量が落ちたところで得点を奪い、そして勝つというのが日本らしい形じゃないかと思うが、それでも前半に得点できたことは喜ばしいことだと思って見ていた。

しかし、この日の日本は親善試合ドイツ戦で見せたような、アグレッシブな中盤守備も機能していなかった様に感じられたし、もっとも良い状態の日本代表ではなかった。

全体的な意識としては、守ってカウンターという感じだったと思うが、カウンター攻撃を必要以上に意識した結果(相手の攻撃力を必要以上に意識した結果)が、”DFラインが下がる→中盤が間延び→バイタルエリアを相手に使われる→相手に主導権を渡してしまう”という悪循環になった様な気がする。

大事な初戦という事を考えれば、守備から入って、少ない得点チャンスをカウンターで奪うという意識は間違ってはいない。しかし、ジーコの作った日本代表というチームはそういうチームだっただろうか?

ボールポゼッションを高め、自分がゲームを支配し主導権を握るというやり方を4年間続けたチームが、この本番で真逆な戦略を最後まで遂行できる可能性は低かったという事か。

それでも、ラスト6分まで1点勝っている状況になっていたのだから、最後まで攻めるのか?それとも守るのか?ゲームの進め方を明確にしていれば、あそこまで醜い結果にはならなかったのではないだろうか。

1−0で勝っている状況での選手交代が、柳沢OUT→小野INというのもメッセージとしてはわかりにくい。中盤の人数を増やして守りたかったのか、それとも攻撃的な選手を増やして攻めたかったのか?。

『1−1になったときに、引き分けでもいいのか、それとも勝ち越しのチャンスを狙うのか、若干ゲームのリズムも変わってしまった。前の選手は点を取りに行っていたし、後ろとしてはカウンターを食らいたくないというのはあった』
【宮本談】


チームコンセプトが明確ではなく、選手間でもこれだけの意識差がある事はこのコメントを見ただけでもわかるだろう。

現在の日本代表のシステムは3−5−2であるが、このチームを見ていると98年型岡田ジャパンのマイナーチェンジ版という印象を受ける。トルシエ型の3−5−2にはサイドを起点とするなど、同じ3−5−2でもオリジナリティやフィロソフィーが感じられたが、今の3−5−2には新しい何かが感じられない。

98年型の山口が福西、名波が中田、中田が中村に変わっただけのチームで8年前まで戻ってしまったかのようだ。

「DF陣と攻撃陣に意識差があってうまくいかなかった」というコメントなどを見れば、さらに昔の1996年アトランタオリンピックでのチーム分裂事件まで思い出してしまう。
(金子達仁著 28年目のハーフタイム参照)

ジーコの思い描いた”自由”が不安に感じられる結果になってしまったが、昨年のコンフィデレーションズカップでも、初戦メキシコに敗れたあと、システム変更によりギリシャに勝利、ブラジルに善戦と息を吹き返してきた日本代表だけに、もう一度同じ夢を見させてもらいたい。

こんなものじゃないだろ?日本。

28年目のハーフタイム28年目のハーフタイム
金子 達仁

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2006年06月12日

強豪国 順当に勝利 そして今晩 日本戦

W杯予選リーグも2日目、3日目と進んでいるが、強豪国が順調に結果を残している。

イングランド・アルゼンチン・オランダ・メキシコ・ポルトガルは勝ち点3が獲れた事で今後はさらに良いサッカーになってきそうだが、トリニダード・トバコと引き分けてしまったスウェーデンはかなりショックだったのではないだろうか。

ドイツ戦、イングランド戦を見た感じでは、強豪国にも付け入る隙はありそうだという印象を受けたが、まだまだ本調子ではない状態でこれからコンディションを上げて決勝まで進む事を考えているような国にとっては、初戦は内容よりも結果という事になるのだろう。

今のところ、ワクワクするようなゲームには巡り会っていないが、今日は日本戦があるので楽しみだ。

日本代表は初戦に合わせて調整していると思うので、面白いゲームが見られると思う。パスを繋ぎながら、チャンスを窺う日本のプレースタイルは、世界のサッカーファンに気に入ってもらえるような気がする。

オーストラリアと戦う上でもっとも気になるは、高さとフィジカルコンタクトの強さだが、特にタックルやチャージなどで日本の選手が怪我をしないか心配だ。

川淵キャプテンがオーストラリアのファールなどに対して”汚い”と言ったとか言わないとかで、ヒディンク監督が怒っているという様な報道があったが、これが本当であれば、オーストラリアがファウルしにくい環境をつくる効果が期待でき、川淵キャプテンのナイスアシスト!になりそうだ。
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2006年06月10日

W杯開幕! ホスト国ドイツはまずまずの結果

2006ドイツワールドカップが開幕。ホスト国であるドイツが、オープニングマッチのコスタリカ戦を4−2で勝利した。

主将のバラックを怪我で欠き、多少の不安はあったものの、コスタリカとの実力差は明確で、危なげない試合となった。

コスタリカは5バックとも言えるような守備的布陣で、カウンター狙いの戦術だったが、ドイツの高精度のミドルシュートと、サイドからの崩しにより撃沈した。

コスタリカもカウンターから得点を奪うことに成功しており、ドイツの守備力がさほど高くないという事を証明した。

若干戦力が落ちるチームが強豪国と互角に戦うためには、コスタリカの様な守備的でカウンター狙いというのは定番だが、しかし、もう少し中盤でのプレスは仕掛けるべきだっただろう。
引いて守るだけで、相手に中盤を自由に使われれば、いずれ守備が破綻することは目に見えている。

日本がドイツと互角にやれたのは、中盤での戦いを互角に戦えたことが大きい。守備ラインを上げる事には恐怖が付きまとうが、それでも中盤をコンパクトにしてプレスを掛ける意識が無ければ、強豪国と互角に戦うことは難しいのではないだろうか。

日本と戦うオーストラリアやクロアチアも、ミドルシュートやサイド攻撃を仕掛けてくるだろうが、日本はあまり受けにまわらず、ボールの出所を潰すような守備を心掛けてもらいたい。

日本には最後まで走り続ける体力と気力がある。その辺りがゲームを分けるポイントになりそうな気がする。
posted by Ryon at 18:02| Comment(0) | TrackBack(2) | ワールドカップ2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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